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【カンボジア経済】依然として中小企業の97%が非公式経済のまま:政府の対策とは?

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カンボジア産業科学技術革新省(MISTI)は、中小企業(SME)の約97%が依然として非公式に運営されている現状を踏まえ、非公式経済の成長を促し、公式セクターへの移行を進める方針を改めて表明しました。
この発表は、MISTIのヘム・ヴァンディ大臣が議長を務めた2024年の活動見直しおよび2025年の計画会議で行われ、フン・マネト首相の代理としてヴォンセイ・ヴィソット常任副首相が閉会式を担当しました。


MISTIの報告書では、非公式経済の発展と公式経済への移行を促進することを含む7つの戦略的優先事項が示されました。
ヴァンディ大臣は、起業や中小企業の成長支援、適切な雇用創出、関連法の整備、2029年の後発開発途上国卒業に向けた準備を重視すると述べました。
※非公式経済:法人登記や個人事業主登録をしていない事業体のこと


一方で、ヴィソット副首相は、公式経済への移行を妨げる課題として、中小企業のほとんどが非公式のままであり、大企業や外国投資企業との連携が難しいことを指摘しました。
また、製品の登録や安全認証、標準化が不十分であり、地方の給水インフラも未整備であることが問題視されました。
さらに、カンボジアの科学技術分野の発展の遅れも課題とされ、同国は2024年の世界イノベーション指数で133カ国中103位にとどまっています。


こうした課題への対応として、政府は非公式経済の公式化を主導・調整するため、以下のような取り組みを進める方針です。
具体的には、非公式労働者の登録促進、省庁間連携による支援策の強化、地方行政を含む行動計画の実施監視などが挙げられました。


また、ヴァンディ大臣が率いる非公式経済開発調整委員会(CCIED)の会議では、各省庁の取り組みを評価し、45の主要対策について議論されました。
特に、登録者の増加と、登録企業が適切な支援を受けられる仕組みの強化が求められました。
さらに、課税、技能開発、金融サービス、社会保障、国家社会保障基金(NSSF)など、非公式セクターへの具体的な支援策についても話し合われました。


政府は今後も、非公式経済を公式経済へ移行させるための環境整備を進め、持続可能で包括的な発展を目指していく方針とのことです。


今のカンボジアは、公式経済化することで得られるメリットはありますが、非公式経済であることの方を優先する人々が多いというのが現状です。
実際に社会保障制度を利用するためには公式経済に身を置いていることが必要になります。


しかし、中小企業の97%が非公式経済であるということが”非公式経済であるとのこ一般化”に繋がっているのだと思います。
時間はかかると思いますが、カンボジア経済成長のためにも公式経済化を推進していって欲しいところです。


それではまた!!


参考記事:https://www.khmertimeskh.com/501649467/misti-strengthens-efforts-to-formalise-informal-economy/#google_vignette

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