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【カンボジア経済】急拡大するカンボジアeコマース市場と主力カテゴリー

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カンボジアでは、電子商取引(eコマース)とデジタル貿易分野が急速に成長しており、経済発展のキーとなりつつあります。
2025年9月12日に開催された「第2回カンボジアデジタル貿易フォーラムおよびオンライン展示会」の開会式で、商務大臣チャム・ニマルは、2025年末までにこの部門の収益が約11億米ドルに達すると予測したと発表しました。
さらに、2029年には約18億米ドルにまで伸びる見込みであり、今後の成長余地が非常に大きいことが示されています。

e-コマースで利用されている主な分野

順位分野解説/補足
1ファッション(衣料/服飾)eコマース収益の中で最も大きな比率を占める。服・靴・アクセサリーなど。
2ビューティー/化粧品/美容・健康・家庭用品スキンケアや化粧品、ヘルスケア用品など。ファッションに次ぐ重要セクター。
3食品/飲食/配達(Food & Beverage / Food Delivery)配達サービスやオンラインで食品・生鮮品を購入する動きが強い。コロナ禍以降の拡大も顕著。
4電子機器/家電 (Electronics)スマホ・PC・家電など。比較的高単価であり、消費者需要が大きい。
5玩具・ホビー/DIY (Toys, Hobby & Do It Yourself)趣味品・子ども用おもちゃ・趣味活動に関する商品。
6家具/生活インテリア (Furniture / Home Goods)家の中の設備・装飾品など。運送・物流の影響も受ける分野。
7メディア/娯楽/エンタテインメント (Media & Entertainment)デジタルメディア、書籍、音楽、映像などの消費。
8家庭用品・日用品 (Household Care / Household Essentials)日常的に使う清掃用品、キッチン用品など。



このフォーラムは、「デジタル貿易を通じたカンボジアの未来の構築」というテーマで、政府、企業、開発パートナーなど多様な関係者が集まり、デジタル貿易の現状、課題、そして将来戦略を共有する場となりました。
商務省は現在、「デジタル貿易戦略案」を策定中で、これによりデジタル貿易を支える政策的枠組みを整え、プラットフォームの整備や、地元製品の輸出支援などが強化される予定です。


政府はインフラ整備、デジタルスキルの向上、民間セクターとの協力、消費者・取引の信頼性確保(支払い・サイバーセキュリティなど)といった要素が、これからのデジタル貿易拡大に不可欠だとしています。
また、「CambodiaTrade.com」などの国内外プラットフォームを活用し、地元の産品をオンラインで世界市場に届けることも重要な柱の一つとされています。


こうした動きは、COVID-19の影響を受けた世界の流れとも呼応しており、オンライン購買・デジタル決済・モバイル通信の普及など、消費者・企業双方の習慣や仕組みの変化が、収益の拡大を後押ししています。
しかし、一方で規制の未整備、物流・配送・税制度・消費者保護などの分野での課題も残っており、持続可能な発展のためにはこれらをしっかり整備することが求められています。


総じて、カンボジアのeコマース/デジタル貿易分野は、政府の意欲的な政策や若年層・都市部/通信技術の発達などの追い風を受けて、2025年末には11億米ドル近く、さらに2029年には約18億米ドルという大台が見えてきており、成長の転換点を迎えていると言えます。


個人的にも、コロナ禍〜コロナ後に一気にフードデリバリーの需要が高まったと感じています。
周りでもFacebookを通じて服や美容品を購入しているという話をよく聞くので、eコマース市場は拡大していっているのだろうなと実感しています。
現時点では、フードデリバリーを除いてエスクローサービス付きの大きなオンラインプラットフォームがないので、今後は日本の楽天市場のような巨大なプラットフォームが現れてくるかもしれないですね。


それではまた!!


参考記事:https://construction-property.com/cambodias-e-commerce-projected-to-reach-usd-1-1-billion-by-year-end/

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