Follow me!!「毎日1分」急成長国から学びを得る!!

【カンボジア経済】フナン・テチョ運河の掘削開始へ!!12月初旬に着工予定

ニュース速報
記事内に広告が含まれています。



カンボジアの大型国家プロジェクト「フナン・テチョ運河」は、2025年12月初旬に本格的な掘削工事を開始する予定です。
これは同国のインフラ発展における重要な節目とされ、公共事業運輸省のフォン・リム報道官が10月22日の記者会見で明らかにしました。


現在、工事開始に向けた準備が進められており、特にカンダール州コ・トム郡の「セクション2」では、環境や地域社会への影響を最小限に抑えるための対応が行われています。
水位の状況によっては、掘削作業は11月下旬に早まる可能性もあり、完了は2028年を予定しています。


フォン大臣は「このプロジェクトはカンボジアの交通・航行の自立に向けた歴史的な一歩であり、国内外の物流を効率化し、経済の発展を後押しするものだ」と述べました。
フナン・テチョ運河は、国内の内陸水路と公海を直接結びつけ、輸送距離やコストの削減を可能にします。
これにより、農業や観光業、物流産業の活性化が期待され、2030年までに上位中所得国入りを目指すカンボジアの長期的な発展戦略にも沿うものとされています。


この運河は全長約180キロメートル、幅80〜100メートルに及び、メコン川のタケオ運河から分岐し、カンダール州、タケオ州、カンポット州、ケップ州を経てケップ沖へと至ります。
2024年8月に正式に開通式が行われ、国を挙げた注目プロジェクトとなっています。
今後、掘削の進展により新たな経済圏の形成や地域連携の強化が進み、持続可能な開発と近代的インフラ拡充を目指すカンボジア政府の姿勢が一層鮮明になると期待されています。


しかし、タイとの国境紛争が起きてベトナムとの関係強化が進む今、フナン・テチョ運河建設計画に影響を与える可能性があります。
フナン・テチョ運河はカンボジアがメコン川を経由せずに南シナ海へ直接アクセスできるルートとして計画されていて、カンボジアにとってメリットのあるプロジェクトです。
一方で、ベトナムにとってはカンボジアからの収入や自国の水利や漁業、環境への影響が懸念されています。



このことからも、このフナン・テチョ運河プロジェクトが予定通り2028年に完成するかどうか、しっかりと情報を追っていく必要がありますね。
関連ニュースは随時このブログで取り上げていこうと思います。


それではまた!!


参考記事:https://construction-property.com/funan-techo-canal-project-set-to-begin-excavation-in-december/

タイトルとURLをコピーしました