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【カンボジア経済】逆風を乗り越えられるか!?輸出が今年の9か月間で約13%増

ニュース速報
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カンボジアの輸出は、米国など主要市場における関税引き上げなどの逆風があるにもかかわらず、今年前半から力強い回復を見せています。
関税・消費税総局(GDCE)の発表によると、2025年1〜9月の輸出額は約223.9億ドルで、前年同期の約198.3億ドルから12.9%増加しました。


この背景には、伝統的な輸出品目である衣料品、履物、旅行用品に加え、自転車や農産物など、比較的新しい分野の伸びが挙げられます。
政府は、対象業界と協調しながら効率化を図り、事業コスト抑制を進めることで、価格競争力を保つ戦略をとっています。


輸入面では、同期間に約246.1億ドルの物品を海外から輸入し、前年同期比で16.6%増加しました。
主な輸入品目には、医薬品、消耗品、食品・飲料などが含まれます。


米国はカンボジア輸出にとって最も重要な市場であり、1〜9月累計で95.6億ドル規模の双方向貿易を記録し、前年同期比22.6%増となっています。
このうちカンボジアから米国への輸出は約92.84億ドルに上ったと報じられています。


ただし、米国はこれまで、カンボジア製品に対して「相互関税(reciprocal tariffs)」を適用する方針を示しており、特に衣料・履物・旅行用品分野には厳しい関税の引き上げ圧力がかかっています。
こうしたなかで、カンボジア輸出業界は貿易条件の変化に適応しながら成長を維持しようとしています。


加えて、輸出の拡大には、外国直接投資(FDI)の誘致も重要な役割を果たしています。
今年1〜9月には、546件、総額78億ドルの投資プロジェクトが承認され、これは前年同期の315件から約73%増加した数字です。
このうち多くが衣料・非衣料製造業、インフラ、農業・加工業、観光分野に向けられています。


現時点ではカンボジア貿易は堅調に回復しています。
しかし、今回の数字は米国相互関税の影響と、大きな貿易相手国であったタイとの国境紛争の影響が少ししか反映されていないことを考えると、楽観的にいることはできないと思います。
政府は貿易の多様化を推進しているので、一点に依存せずにカンボジア貿易が拡大していくことに期待です。


それではまた!!


参考記事:https://www.khmertimeskh.com/501771630/cambodias-exports-up-amid-pressure-from-tariff-rate-hikes/

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