政府はラタナキリ州ルンパット郡に約2,000ヘクタールの土地を新空港の建設地として指定しました。
これは2025年9月2日付の閣僚評議会の書簡で正式に示されたもので、官民連携(PPP)方式で進められる計画です。
具体的には、チェイ・オドム地区トメイ村にある1,905ヘクタールの土地が確保されたと発表されています。
新空港は単に滑走路やターミナルを造るだけでなく、それを支える公共インフラの整備も含めた大規模プロジェクトです。
ただし、建設がすぐに始まるわけではありません。
社会や環境への影響を慎重に見極めるため、まず包括的な環境影響評価(EIA)が行われます。
その調査結果は省庁間の作業部会を通じてフン・マネット首相に提出され、最終的な判断に役立てられる予定です。
こうしたプロセスは時間がかかるかもしれませんが、持続可能な発展を目指す上では欠かせない手順だと感じます。
ラタナキリ州は観光資源が豊かで、自然や少数民族文化を目当てに訪れる人も多い地域です。
しかし現状ではアクセスが不便で、首都プノンペンや他国から直接足を運ぶのは容易ではありません。
もし新空港が完成すれば、国内外からの移動が格段に便利になり、観光業や貿易の発展につながり、地域の雇用創出や経済成長にも大きな効果が期待されます。
一方で、自然環境への影響は懸念されます。
ラタナキリ州は森林や生態系の宝庫でもあり、無計画な開発は取り返しのつかない損失をもたらすかもしれません。
手付かずの美しい自然が多いのがカンボジアの魅力でもありますので、この空港建設が「開発」と「環境保護」のバランスをとりながら進められることに期待です!!
それではまた!!
参考記事:https://construction-property.com/government-unveils-plans-for-new-airport-in-ratanakiri-province/
【カンボジア経済】ラタナキリ州に新空港建設計画!!環境保護との両立は可能か

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