カンボジア政府は、国内最大級のインフラプロジェクト「フナン・テチョ運河(FTC)」の進捗状況を確認する重要な会議を開きました。
この会議は、カンボジア開発評議会(CDC)の第一副議長で副首相でもあるスン・チャントール氏が主導し、中国の建設大手CRBCの幹部や関係省庁の高官、技術専門家が出席しました。
この会議では、運河プロジェクトの全体計画(マスタープラン)と、各段階における進捗について話し合われました。
FTCプロジェクトは、水上交通の強化と経済成長を目指した国家の重要プロジェクトで、カンボジア政府、国内の民間企業OCIC、中国の国営企業CRBCが共同で約17億ドルを投資しています。
運河は全長180kmで、中国企業CRBCが建設・運営後にカンボジア側に譲渡するBOT方式で進められています。
このプロジェクトが完成すれば、交通や物流に大きな変化をもたらすと期待されています。
現在、第2工区が建設予定のカンダール州では、政府の作業部会が現地調査と測量を完了しており、今後は詳細な地図を作成し、政府の意思決定に使わます。
また、これは影響を受ける住民に対する補償手続きの準備にもなっています。
予備調査では、運河建設が約1万戸の住宅、3つの工場、30の橋、36本の道路、600のダムや小運河、7,000ヘクタール以上の農地に影響を与えると見込まれています。
カンボジア華人商工会のロル副会長によれば、プロジェクトは現在建設の初期段階にあり、2028年には全面的に稼働する予定です。
完成すれば、地元住民に新たな雇用を提供し、有機農産物の輸送や観光振興、水上市場の創出にもつながるとしています。
物流面でも、運河は輸送の新たなルートとして、コストと時間の削減を実現し、外国投資の誘致にも寄与すると期待されています。
FTCプロジェクトの成功はカンボジアの物流や旅客など経済成長に大きく貢献するはずですので、完成が待ち遠しいです!!
それではまた!!
参考記事:https://www.khmertimeskh.com/501721270/stakeholders-review-funan-techo-canal-work-progress/
【カンボジア経済】政府がフナン・テチョ運河の進捗を確認、2028年の完成目指す

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