タイのアヌティン首相は、「11月1日にカンボジアとの国境を再開する」という報道を否定し、両国の陸上国境貿易の再開には依然として不確実性が残っていると述べました。
首相は、国境再開はクアラルンプールで署名された共同宣言に記された4つの条件をカンボジアが履行するかどうかにかかっていると強調しました。
これらの条件には、国境からの重火器撤去、地雷除去、オンライン詐欺の取り締まり、紛争地域の管理が含まれています。
アヌティン首相は「タイは停戦条件に違反していないため、次の行動はカンボジアから始めるべきだ」と述べ、カンボジアの対応を見極めてから判断するとしています。
一方、カンボジアのフン・マネット首相は「タイが先に国境を開くべきだ」と主張し、「カンボジアはタイの5時間後に開放する」と発言しました。
また、上院議長のフン・セン氏も「たとえ国境が100年閉じたままでも、カンボジアは滅びない」と強気の姿勢を見せています。
カンボジア・パニャーサストラ大学のケビン・ナウエン氏は、タイの慎重な対応は和平合意を段階的に実施する姿勢を示しており、アヌティン首相が国内の民族主義的な支持層を意識して譲歩を避けていると分析しています。
こうした相互の政治的思惑や不信感により、国境再開の見通しは依然として立っておらず、地元の経済や住民生活への影響が続いています。
停戦合意、和平協定の締結と国境紛争の解決に向かって着実に進んではいますが、陸路での国境再開にはまだ時間がかかりそうです。
カンボジアにとって国境再開による経済的影響は大きいと思いますので、この国境問題が早く解決することを祈ります。
それではまた!!
参考記事:https://www.khmertimeskh.com/501780847/land-border-trade-still-in-limbo-as-thai-premier-sets-conditions/
【カンボジア経済】タイとの国境再開に不透明感、両国とも強気な姿勢は崩さず
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