最近署名されたカンボジアと中国の自由貿易協定(FTA)と地域包括的経済連携(RCEP)の自由貿易協定は、アフターコロナのカンボジアの経済成長にとって重要な推進力になるとカンボジアの当局者と専門家が述べているとクメールタイムズが報じました。
※カンボジアは2020年10月12日に中国と二国間FTAに署名し、11月15日に他の14のアジア太平洋諸国とRCEP貿易協定を締結しました。
RCEPはASEAN加盟国10ヶ国と、そのFTAパートナー5カ国(オーストラリア、中国、日本、ニュージーランド、韓国)の間で署名された経済連携協定のことで、世界のGDPや貿易額・人口の約30%を占める世界最大の自由貿易圏です。(EUを上回る)
加盟予定であったインドが抜けたことによって中国主導になることが懸念されていますが、日本は経済発展はもちろんのこと、監視の意味も込めて今回の協定に署名したと言われています。
RCEPによってすでに中国とカンボジアは自由貿易圏内なのですが、カンボジア-中国が個別にFTAを締結することによりさらに二国間の貿易が活発になることが期待されます。
カンボジアのアジア開発銀行(ADB)のカントリーエコノミストであるデビッドフリードマン氏は、主要な輸出市場への優先的なアクセスはカンボジアにとって非常に重要であり、その成長の主要な推進力であると述べた。
引用元:KHMER TIMES
また、これらの協定の可能性を十分に実現するためには、カンボジア政府がロジスティクスとICTインフラストラクチャの近代化、ビジネスを可能にする環境の改善、貿易コストの削減、支援による生産性と競争力の両方の向上に引き続き注力することが重要です。と彼は付け加えました。
デビットフリードマン氏が語っているように経済成長の可能性は大いにありますが、それを活かすためには多くの課題があることも事実です。
個人的にはコロナの影響でこの課題の解決が早まっていると感じでいます。
デジタル化や、ロジスティクスに関してはカンボジア政府がかなり力を入れて対策をしているのを実感しているので、やはり今後のカンボジアには期待したいですね!!
それではまた!!