カンボジアの「SBI LY HOUR BANK」とベトナムの「TPBank」がSBIリップルアジア株式会社が提供するRippleNetというサービスを利用したカンボジア・ベトナム初の現金送金サービスを開始したとクメールタイムズが報じました。
SBI LY HOUR Bank(以下SBILH)は、みなさまお馴染みのSBIのグループ会社としてカンボジア全国25州に45の支店(2021年4月末現在)を持つ商業銀行です。
TPBankはベトナムのハノイに本社を置く商業銀行で、SBIのグループ会社から出資を受けています。
ここで今回のサービスに関して簡単に説明していこうと思います。
・Ripple(リップル)/SBIリップル株式会社とは
リップルはブロックチェーンの技術を活用して国際送金の仕組みを金融機関に提供するBtoBのソフトウェア企業であり、お金(価値)を自由に行き来できる世界を実現する「Internet of Value (価値のインターネット)」というビジョンを掲げている企業です。
日本ではXPRと呼ばれる暗号資産で有名かと思います。
SBIリップルアジア株式会社はSBIグループとRipple(リップル)の知見と技術を融合させることで、日本及びアジアにおける「価値のインターネット」を実現することをミッションに掲げ、スピーディで低コストな国際送金を可能にするサービスであるRippleNetを各種金融機関・送金事業者へ提供しています。
・RippleNetのサービス内容
RippleNetを導入した金融機関や送金業者は、一瞬のうちに世界中のネットワークに接続することができます。
また、送金銀行と受取銀行の直接取引が可能となることでスピーディーかつ低コストで国際送金が可能になります。
従来の国際送金はSWIFTというシステムを利用していて、中継銀行を介すことで着金までに2〜4日必要とする他、中継銀行の手数料が発生するために合計手数料が高額になっていました。
しかし、RippleNetはブロックチェーンを活用することによりこれらの問題を一気に解決し、国際送金の世界に革命をおこしているのです!!
カンボジアの通貨→XRPに交換→ベトナムの通貨
このように法定通貨間の送金や決済を即時に行えるようになります!!
また、SBI LY HOURBankのCEOであるSoeurngUth氏はこのように述べています。
カンボジア国立銀行が開始したモバイル決済システムであるBakongアカウントをお持ちのお客様は、アカウントからリップルサービスに直接資金を即座に送金できます。
引用元:SBI LY HOUR Bank Launches Cross Border Money Transfer Service between Cambodia and Vietnam on RippleNet, utilizing DLT.
翻訳:Google翻訳
カンボジアの金融業界ではとんでもないことが起きていますね…
ブロックチェーンやBakong(バコン)、海外送金のことに関しては以下の記事でも解説しているので、併せて読んでいただくことで金融知識を深めていただけると思います!!
参考記事
リップル社の「RippleNet(リップルネット)」とは?
国際送金のリップル、低額・高頻度の送金など日本での大きな成長を見込む
・最後に
Bakong(バコン)→リップルサービスの直接送金の方法は調べてみて判明したら記事にしたいと思います。
とにかく、カンボジアでは毎日のように驚きのニュースが出てくるので、書きたい記事が多すぎて追いつかないです…笑
追いつかないものに関してはたまにツイートで補っているので、たまにTwitterにも遊びに来てください!!
それではまた!!