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【カンボジア時事】国立銀行が国境紛争被害者への債務免除措置を発表

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カンボジア国立銀行(NBC)は、タイとの国境紛争による被害者、特に戦傷者や戦死者の家族の経済的負担を軽減するため、新たな金融支援策を発表しました。
これは、フン・マネ首相の呼びかけに応じ、兵士や民間人への支援を目的とした措置です。


まず、NBCはカンボジア銀行協会(ABC)およびマイクロファイナンス協会(CMA)と協議の上、避難民となった人々に対し、2025年10月31日までの間、融資に関連するすべての手数料と罰金を免除し、利子の支払いを停止し、元本返済を延期するよう金融機関に勧告しました。
この期間中、利息は元本に加算されません。


また、戦闘に参加した現役軍人に対しても、2026年1月31日までの6か月間、同様に手数料や罰金の免除、利子支払い停止、元本返済の延期を適用することが推奨されています。


さらに、特別措置として、現在戦場にいる傷痍軍人には最大1000万リエル(約2500ドル)の融資を帳消しにし、戦死した兵士の遺族や共同借り手には最大8000万リエル(約2万ドル)の債務を免除すると発表しました。


NBCは併せて、金融機関に対して、他の一般顧客への融資条件の見直しも標準規制の下で継続するよう指示し、タイから帰国した労働者や最前線で戦う兵士への追加支援も促しています。


これを受けて、カンボジア最大手の一つであるACLEDA銀行は、戦死した兵士とその共同債務者に対する全ての債務を免除すると発表しました。
これは、国の領土保全に命をかけた兵士とその家族への敬意と連帯の表れです。
NBCと金融機関の連携により、紛争の影響を受けた人々の経済的支援が着実に進められています。


両国の国境問題をすぐに解決することは難しいと思いますが、血を流す争いだけは避けて欲しいです。
悲しい結末しか見えません。
両国が停戦に合意した今、これ以上の被害が生まれないことを祈ります。


僕は、カンボジアに住んでいるので、周りのカンボジア人から色々な言葉を聞きました。
泣きながら自分の気持ちを話してくれる人がいたり、この紛争下で怖い思いをしていないかと気を使ってくれる人がいたり。
僕が話を聞いた人の中で共通して言えるのは皆、争いを望んでいないということでした。


僕自身、武力衝突をしている国で生活するのは初めての経験でしたが、SNSによる情報拡散の恐ろしさや国民の当事者意識の強さなど多くのことを感じました。
もう一度、これ以上争いが広がらないことを祈ります。


それではまた。


参考記事:https://www.phnompenhpost.com/business/nbc-banks-announce-relief-measures-for-soldiers-displaced-citizens-returning-migrants

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