カンボジア農林水産省水産局(FiA)は、EUの資金援助と国連食糧農業機関(FAO)の技術支援を受け、新しい漁業統計システム「FishStat(フィッシュスタット)」を正式に導入しました。
FishStatは、全国の漁業データをデジタルで収集・分析・管理できるシステムで、漁業の現状をより正確に把握し、科学的根拠に基づいた政策立案を可能にすることを目的としています。
これまでカンボジアでは、漁獲量や養殖データの管理が紙ベースで行われることも多く、情報の重複や精度のばらつきが課題でした。
FishStatの導入により、漁業者や地方行政官がスマートフォンやパソコンを使ってデータを入力・共有でき、全国レベルで統一された漁業情報がリアルタイムに把握できるようになります。
これにより、政府は漁獲制限や資源管理、補助金政策などをより効果的に実施できるようになります。
このシステムは、EUが資金提供する「カンボジア漁業セクター持続可能かつ包摂的成長プログラム(CAPFISH)」の一部で、2019年から進められてきたカンボジア最大級の水産支援プロジェクトです。
導入前にはFAOが全国の漁業関係者70名を対象に研修を実施し、操作方法や活用法を共有しました。
発表式典でハス・サレス農林水産省長官は、「FishStatは漁業の未来を支える強力な基盤となり、正確なデータに基づく政策で経済成長と環境保全を両立させる」と述べました。
FAOのレベッカ・ベル代表も「このシステムは単なる技術ではなく、漁業従事者の生活向上や食料安全保障の強化、女性や若者の機会創出にもつながる」と語りました。
FishStatは水産局のウェブサイトを通じてアクセス可能で、水産物の生産、加工、養殖、雇用、漁獲後の処理など160種類以上のデータを一元管理できます。
今回の導入により、カンボジアの漁業はデジタル化と持続可能な成長に向けて大きく前進することでしょう!!
それではまた!!
参考記事:https://www.khmertimeskh.com/501765943/cambodia-revolutionises-fisheries-management-with-digital-fishstat-system/
【カンボジア経済】漁業デジタル化の新時代!!政府が「FishStat」導入で管理体制を強化

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