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【カンボジア経済】国境紛争の影響で観光客減少、カンボジアの観光業に厳しい試練

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カンボジア観光省(MoT)は、2025年8月に同国を訪れた外国人観光客が33万8,351人となり、前年同月比で38.4%減少したと発表しました。
観光業にとって厳しい状況が続いています。


国別では中国からの観光客が最も多く、9万7,456人で前年比30.2%増と大きく回復しました。
一方で、ベトナムからの観光客は9万3,857人で15.5%減、タイからはわずか1万6,137人と前年の19万人超から91.6%もの急減となりました。
タイからの大幅な減少は、国境紛争の影響で航空便やホテル予約のキャンセルが相次いだことが主な原因とされています。


2025年1月から8月までの累計では、カンボジアを訪れた外国人観光客は405万人で、前年同期比5.6%減少しました。
タイは依然として最大の送客国(96万2,462人)ですが、前年から28%減少。
ベトナムは80万8,471人(6.9%減)、中国は78万4,965人で45.7%の大幅増加を記録しました。
特に中国からの観光客は、カンボジア観光回復の原動力となっています。


カンボジア旅行代理店協会(CATA)のチャイ・シブリン会長は、観光客減少の最大の要因はタイからの訪問者減だと説明し、国境紛争の影響で観光業関連の予約が大きく落ち込み、特に国境付近の観光地では深刻な影響が出ていると述べました。
また、ベトナム人観光客の減少も、陸路移動が多いことから情勢不安が影響していると指摘しました。


一方で、中国からの観光客増加については、フオット・ハク観光大臣が中国各省との協力を強化した成果だと評価し、シブリン会長は、中国市場の拡大がカンボジア観光の回復に重要であり、今後も増加が期待できると楽観的な見方を示しました。


パンデミックの終息以降、外国人観光客の送客国としてはタイが1番の状況が続いていますが、来年あたりにはベトナムや中国と入れ替わってきそうです。
政府の今年の目標である外国人観光客数750万人には到達しそうにないので、2024年の670万人に届くかどうか今後も情報を追っていきます。

外国人観光客数外国人観光客からの収入
2019年約660万人約49億1900万ドル
2020年約130万人約10億2300万ドル
2021年約20万人約1億8400万ドル
2022年約227万人約14億1500万ドル
2023年約545万人約30億4000万ドル
2024年約670万人約36億3,700万ドル
2025年750万人(目標)



それではまた!!


参考記事:https://www.khmertimeskh.com/501768146/mot-reports-38-percent-tourist-decline-in-august/

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