カンボジアとタイの貿易に大きな変化が生じています。2026年1~5月の両国間貿易額は前年同期比で減少し、特にカンボジアのタイからの輸入額は約40%の大幅減となりました。両国間の国境管理強化や物流の混乱が影響したとみられており、企業活動や消費市場への影響も懸念されています。
■ 発表の概要
カンボジア商業省によると、2026年1~5月のカンボジア・タイ間の貿易総額は約11億ドルとなり、前年同期を下回りました。
特に注目されるのはカンボジアのタイからの輸入で、前年同期比約40%減と大きく落ち込みました。輸入減少の背景には、両国国境での通関や物流への影響に加え、一部商品の輸入減少があるとみられています。
一方で、タイは中国、米国、ベトナム、日本に次いで、カンボジアにとって5番目に大きな貿易相手国であり続けている状況です。
■ 背景
カンボジアとタイは長年にわたり重要な貿易相手国の関係にあります。タイはカンボジアにとって主要な輸入先の一つであり、燃料、食品、建設資材、消費財など幅広い商品が輸入されています。
しかし2026年に入り、両国間では国境問題をめぐる緊張が高まりました。国境検問所の運営変更や物流ルートへの影響が発生し、貨物輸送の遅延やコスト上昇が報告されています。
こうした状況を受け、カンボジア企業の中にはベトナムや中国など他国からの調達を増やす動きもみられています。また、一部では国内生産品への切り替えも進み始めています。
■ 今後の見通し
今後の貿易動向は両国関係の改善状況に大きく左右される見通しです。国境を巡る問題が解消されれば物流正常化による貿易回復も期待されますが、長期化した場合はサプライチェーンの再編が進む可能性があります。
一方で、カンボジア政府は輸入先の多様化や国内産業育成を進めており、今回の輸入減少が中長期的には経済構造の変化につながる可能性もあります。市場関係者の間では、タイとの貿易減少が一時的なものにとどまるのか、それとも新たな貿易構造への転換点となるのか注目が集まっています。
それではまた!!
※本記事は海外報道を参考に内容を整理し、独自に再構成しています。
参考記事:https://www.khmertimeskh.com/501918267/cambodia-thailand-trade-volume-imports-down-40-in-the-first-5-months-of-2026/

