コロナ(COVID-19)の影響でプノンペン中心部のコンドミニアムの販売価格が下落を続けています。
主な理由としては、コロナ水際対策としてカンボジア入国制限を行なっていることにより外国人投資家の入国数が激減しているからです。
Cambodia’s condominium market has been falling by rates of up to 50 percent because a lack of foreign investment has forced many developers to seek a new target market.
引用元:KHMER TIMES「Property prices in capital drop by up to 50 percent」
カンボジアのマンション市場は、外国投資の不足により多くの開発者が新しいターゲット市場を模索するように強いられたため、最大50%の割合で下落しています。
翻訳:Google翻訳
実際に、カンボジア国立銀行(NBC)の半年ごとのレポートによると不動産へのFDI(外国直接投資)流入は24%、建設が8%減少したとのこと。
プノンペンに住んでいる僕自身、観光客等の外国人が減少しているのを肌で実感しています。
マーケットに行っても、ショッピングモールに行っても、観光客らしき人々の姿はほとんど目にしなくなりました。
以前より入国制限自体は緩和されたものの、直近でフィリピンからの入国を禁止したりと、まだまだ完全開国には時間がかかりそうです。
・セールスマンからの連絡
以前私はカンボジアの日系ディベロッパーに勤めていた関係で、いまだにコンドミニアムのセールスマンとの繋がりが少しあるのですが、
「お客さん紹介してくれぇ〜」
「頭金50%入れてくれれば30%オフで購入できるよ」
「家具全て付けてさらに15%オフするよぉ〜」
こんな感じの連絡がきます。
頭金の額にもよりますが、肌感で10%〜20%くらいは販売価格が下がっているなという印象です。
話を聞く限りだと全く売れないというわけではなく、大幅に価格が下がっているのでぼちぼち売れてはいるそうです。
・土地や一軒家はどうなの?
コンドミニアムに関しては外国人所有が可能で、メインターゲットを外国人にしている場合がほとんどですが、土地や一軒家に関しては外国人所有ができないので必然的にターゲットは現地人になってきます。
知人に聞いたところ、土地や一軒家の販売に関してはコロナピーク時は落ち込んだものの、6月頃から復活し始めているようです。
余談ですが、カンボジアでは住宅ローンが整備されておらず、フルローンで住宅や土地を購入するというのはまだ一般的ではなく、売主は売買金額を毎月割賦払い(目安2年程度)で受け取るというのが一般的です。
頭金30%(60万円)
↓
2年間割賦払い月々2万円(48万円)
↓
2年後に一括で残の92万円を一括で支払うか
or
総額の50%以上支払った段階で名義を変更してもらい、その土地を担保に銀行から残りの金額のお金を借りて支払い完了
中心地のコンドミニアムのように売買ゲームで値段が釣り上がると購入者がいなくなります。
一方、土地や一軒家の価格はカンボジアの経済成長と共に健全に値上がりしているという印象です。
・最後に
コロナの影響でプノンペン中心地のコンドミニアムバブルが一時的に崩壊しそうな感じですね。
しかし、カンボジア不動産の価格上昇(特に郊外)はこれからだ!と個人的には考えています。
特に住宅ローンが整備されていくにつれて不動産価格は上がっていくので、アフターコロナのカンボジア経済の行方によっては不動産価格が上昇していく可能性は十分にあると思います。
少なからず人口が増えて、平均月収も年々上がっているので内需は衰退しないだろうと思いますが。
カナトラストのProperty Trust Services以外にも外国人がカンボジアの土地に投資できる方法はありますので、興味のある方は是非この記事も合わせて読んでみてください。
それではまた!!