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【カンボジア経済】カンボジア・米国相互貿易協定交渉スタート!!6月に第2回協議へ

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カンボジアとアメリカは、5月13日から15日にかけてワシントンD.C.で「カンボジア・米国相互貿易協定」に関する第1回交渉を行いました。
カンボジアからはスン・チャントール副首相率いる19名の代表団が、アメリカからは通商代表部のサラ・エラーマン次官が交渉団を率い、貿易と投資関係の強化に向けた協議が行われました。


交渉では、貿易不均衡の是正、中国製品の積み替え(原産地偽装)対策、サプライチェーンの健全性確保、国家安全保障、地域の戦略的バランスと影響力など、多岐にわたる重要課題が話し合われました。
米国側は特に、カンボジアが中国製品を積み替えて輸出しているのではという懸念を持っており、これに対しカンボジア政府は商務省令第047号および省庁間令第379号を制定し、不正輸出防止への取り組みを強化しています。


一方で、カンボジアの対米輸出は2024年1月から4月で32億ドルと前年比22.3%増加し、米国からの輸入も34.8%増の9,780万ドルとなりました。
これは両国の貿易関係が活発である一方、カンボジアの米国依存が高まっている現状も示しています。
カンボジア米国商工会議所の副会頭であるアンソニー・ガリアーノ氏は、集中リスクの存在を指摘し、米国との相互主義や妥協が交渉の鍵になると述べています。


また、リアム海軍基地を巡る安全保障上の懸念や、地域での軍事的プレゼンスの問題も重要な交渉テーマです。
カンボジア政府は同基地を国際的に開放し、日本、フィリピン、ベトナム、中国、ロシアなどの軍艦を受け入れることで、透明性と中立性を示しています。


さらに、社会経済研究者のチェイ・テック氏によれば、政府はLDC(後発開発途上国)からの卒業や「2050年開発ビジョン」といった長期的経済戦略も提示しており、アメリカ市場への衣料品、履物、旅行用品などの輸出拡大を目指しています。
加えて、カンボジアは米国製品19品目の輸入関税を35%から5%に引き下げるなど、柔軟な姿勢も示しています。


今後の第2回交渉は6月上旬に予定されており、両国の関係深化に向けた進展が期待されています。
カンボジアの今後の経済成長にとって米国との貿易協定は大きなポイントになるので、引き続き情報を追っていきます。
米国関税ショックを乗り越えていけるのか!?注目です!!


それではまた!!


参考記事:https://www.khmertimeskh.com/501684080/cambodia-us-tariff-talks-experts-are-cautiously-optimistic/
参考記事:https://www.khmertimeskh.com/501684529/cambodia-us-conclude-first-round-of-trade-negotiations/

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