カンボジア経済財務省が発表したカンボジア公的債務統計速報によると、カンボジアの公的債務は今年第2四半期末時点で112億7000万ドルに達したとのことです。
カンボジアの公的債務総額は国内総生産の19%で、基準の40%を大きく下回っているため、債務危機のリスクは低いとのことです。
公債の47%は米ドル建てで、特別引出権(SDR)が19%、中国元が11%、日本円が11%、ユーロが7%、現地通貨やその他の通貨が5%を占めていると、速報では述べられています。
また、このうち99%にあたる111億6000万ドルは公的対外債務であり、残りは国内公的債務になります。
報告書によると、今年上半期、カンボジア政府は開発パートナーと3億1,300万ドルの新たな優遇融資契約を締結し、これは法律で認められた上限の14%を占めました。
全体的に、すべての融資は極めて優遇されており、平均して助成金要素は約56パーセントとなっていると公報は述べています。
カンボジア政府は先月、2024年から2028年までの5年間にわたる包括的な公的債務管理戦略を発表し、公的債務をさまざまなインフラプロジェクトに活用する政府の計画を概説しました。
この戦略によれば、政府は外国の金融機関や開発パートナーから年間23億ドルから27億ドル(17億から25億特別引出権に相当)を借り入れることになります。
インフラ開発はカンボジア政府にとって最優先事項だと思いますので、うまく資金調達をしていってほしいですね。
今までの公的債務の推移をメモしておきます。
年月 | 公的債務総額 | 対GDP比 |
---|---|---|
2023年3月 | 102億3,000万ドル | 24.9% |
2023年6月 | 107億2000万ドル | 24.4% |
2023年9月 | 107億2000万ドル | 24.2% |
2023年12月 | 112億4000万ドル | 24.2% |
2024年3月 | 110億9000万ドル | 19% |
2024年6月 | 112億7000万ドル | 19% |
それではまた!!