世界銀行カンボジア担当カントリーマネージャーのタニア・マイヤー氏は、カンボジアを競争力のある物流拠点へと発展させるため、カンボジア政府と協力する方針を改めて表明しました。
この決意は、2月4日にプノンペンで開かれた「物流パフォーマンス指数(LPI)」に関する会議で発表されました。
会議はカンボジア開発評議会(CDC)の第一副議長であり、副首相でもあるスン・チャントール氏が主宰しました。
物流パフォーマンス指数(LPI)の重要性
LPIは、国の物流能力を評価する指標で、物流の強みや課題を明確にする役割を果たします。
チャントール氏は、世界銀行の専門家がデータ収集の手法を改良していることを紹介し、LPIの決定方法も追加の調査やランキングなしで更新されると説明しました。
これにより、カンボジアの物流の現状をより正確に把握し、効率的な改善策を講じることが可能になります。
世界銀行とカンボジア政府の協力
チャントール氏は、物流部門の改善に向けて世界銀行をはじめとする関係者との協力を継続するよう呼びかけました。
これに対し、マイヤー氏はカンボジア政府と連携し、同国を競争力のある物流ハブにするための支援を続けると述べました。
会議には、公共事業運輸大臣のペン・ポニア氏や次官のチエン・ピッチ氏、その他の関係者も参加し、LPIデータの収集や分析の改善について議論しました。
LPIの役割と今後の展望
CDCの発表によると、LPIには以下の4つの主要な役割があります。
- 補完的な診断ツールとして活用され、他のデータと組み合わせて物流状況を分析する。
- 国の物流パフォーマンスの概要を示し、課題を明確化する。
- 国際的なサプライチェーンの強化に貢献し、輸出産業の発展を促進する。
- 国内物流ネットワークの品質や接続性を間接的に反映する。
カンボジア物流・サプライチェーン事業協会(LOSCBA)のチェア・チャンダラ会長は、世界銀行がカンボジア政府の主要な開発パートナーとして、物流インフラの改善を含むさまざまなプロジェクトに資金支援や優遇融資を提供していることを強調しました。
また、政府は近い将来、プノンペンとシアヌークビルに物流センターを設立する計画を進めており、これがカンボジア全体の物流ネットワークの強化につながると期待されています。
カンボジア経済の成長見通し
世界銀行は2023年12月の報告書「カンボジア経済最新情報」で、同国の経済成長率が2023年の5.0%から2024年には5.3%に上昇すると予測しました。
観光業と貿易が成長の主要な原動力となるとみられており、物流部門の発展も今後の経済成長に大きく貢献すると考えられています。
政府はカンボジアをASEAN貿易のハブにするという目標を持っています!!
世界銀行の協力によって、同国の物流インフラが強化されることで、地域内での競争力が向上していくと思います。
カンボジアがASEAN貿易の場で大きな存在感を発揮していく未来はそう遠くないのでは?と期待してしまいますね!!
それではまた!!
参考記事:https://www.khmertimeskh.com/501635803/wb-to-help-elevate-kingdom-as-regional-logistics-powerhouse/