カンダル州知事のクオック・チャムロウン氏は、省庁間チームを率いてフナン・テチョ運河の現場を視察しました。
視察には関係部門や地方自治体の代表者も参加し、プロジェクトの進捗を確認しました。
現在、運河の建設はフェーズ1の段階で、メコン川からバサック川まで通る予定です。
すでに入札手続きが完了しており、次のフェーズ2では地元住民を巻き込みながら、土地の影響を最小限に抑える方法を検討する予定です。
経済財務省や影響緩和委員会、土地所有者との契約も進められる見込みです。
チャムロウン知事は、このプロジェクトがフン・セン上院議長の先見性に基づく重要な取り組みであり、将来の世代にとっても価値のある歴史的な遺産となると強調しました。
この運河は、カンボジア国民議会の第7期任期の下で進められています。
フナン・テチョ運河は、メコン川と海を結ぶ全長約180キロメートルの大規模な水路で、タケオ運河を起点に、バサック川やコー・トゥム地区を通り、最終的に沿岸のケップ州へとつながります。
このプロジェクトはカンダル州、タケオ州、カンポット州、ケップ州を横断し、地域の発展に貢献すると期待されています。
運河の建設により、輸送手段が拡大し、移動距離と費用が削減されることで、海への輸送がより競争力のあるものとなります。
具体的には、今までメコン川を利用した国際貿易は隣国ベトナムを通過して海に接続して輸送されていたため、大きな費用がかかっていましたが、この運河が完成することでカンボジア国内で海まで到達させることができるようになり、コスト削減に大きく貢献します。
さらに、灌漑システムの改善や洪水の排水促進により、南西部の農業生産性が向上する見込みです。
プロジェクトが進むにつれ、地元住民や関係者の期待も高まっており、この運河が地域経済や生活環境に大きな利益をもたらすと考えられています。
カンボジアの経済発展に大きく貢献することは間違いないので、予定通り工事が完了することに期待したいと思います。
それではまた!!
参考記事:https://www.khmertimeskh.com/501643372/kandal-province-monitors-funan-techo-canal-projects-progress/
【カンボジア経済】フナン・テチョ運河プロジェクトの進捗状況

記事内に広告が含まれています。