カンボジア唯一の公認デジタル資産取引所である「ロイヤル・グループ・エクスチェンジ(RGX)」は、設立から1年で3,500人以上のユーザーを獲得しました。
ブロックチェーン技術を活用したこのプラットフォームは、昨年1月に運用を開始し、カンボジアの金融業界に新たな歴史を刻みました。
RGXのシニアマネージャーであるトーマス・シングス氏によると、取引量は国際的な競合であるBinanceやKuCoinには及ばないものの、現在、月間数十万ドルの取引が行われており、着実に成長しているとのことです。
RGXは、カンボジアのトップデジタル資産取引所になることを目指し、プラットフォームの信頼性向上とサービスの拡充に力を入れています。
現在、カンボジアのデジタル資産市場を取り巻く規制環境は変化しつつあります。
カンボジア国立銀行(NBC)は最近、新しい規制を導入し、従来のデジタル資産の禁止措置から一定の緩和を進めています。
特に、ステーブルコイン(米ドルや金などの価値に連動する暗号資産)の合法化が進められていますが、具体的にどのコインが許可されるかなど、まだ不明確な部分も残っています。
シングス氏は、NBCとカンボジア証券取引委員会(SERC)が連携し、デジタル資産を正式な金融商品の一部として認める方向へ進むことを期待しています。
デジタル資産が証券と同じように扱われれば、銀行との連携が強化され、RGXの口座への資金移動がスムーズになり、より透明性の高い市場が構築されると考えています。
NBCの新しい規制では、暗号資産を法定通貨に交換したり、保管サービスを提供したりする企業は、事前に承認を得る必要があります。
また、顧客の資産を自社の目的で利用することは禁止されています。これは、カンボジアが国際的な金融規制に適応し、投資家の信頼を得るための措置といえます。
シングス氏は、カンボジアのデジタル資産市場の発展は、NBCがデジタル資産を正式な金融商品として認めるかどうかにかかっていると指摘しています。
銀行との連携が強化されれば、国内外からの投資資金が増え、ブロックチェーン関連の開発が活発化すると見込まれています。
RGXの今後の目標は、銀行との提携を進め、ユーザーが法定通貨とデジタル資産を簡単に交換できる環境を整えることです。
また、カンボジアのプロジェクトを支援するために、企業が資金調達できるプラットフォームを提供することも視野に入れています。
さらに、デジタル技術、慈善活動、不動産などの分野で革新的なプロジェクトを推進する計画もあります。
カンボジアのデジタル資産市場をより強固なものにするためには、NBCやSERCをはじめとする金融規制当局が協力し、統一したルールのもとで市場を整備することが重要です。
RGXは、カンボジアのデジタル金融の発展を支える存在として、今後も成長を続けることを目指しています。
NBCの新たな規制により、カンボジアのデジタル資産に対する姿勢は緩和しましたが、不明確な部分もありまだRGX内で法定通貨とステーブルコインの交換はできない状態ですね。
早く整備されることを祈ります。
それではまた!!
参考記事:https://www.khmertimeskh.com/501633878/cambodias-only-digital-assets-exchange-gains-3500-investors-in-one-year/