先週、「住宅金融と住宅ローン担保証券」に関する能力開発ワークショップが開催されました。
このワークショップは、住宅金融の必要性やさまざまなモデル、住宅ローン担保証券についての理解を深めることを目的としています。
このイベントは、カンボジア証券取引監督局(SERC)、アジア開発銀行(ADB)、ASEAN事務局(ASEC)、日本住宅金融支援機構(JHFA)の共催で行われ、会場はノンバンク金融サービス機構(FSA)ビルでした。
参加者には、SERCの幹部や職員、ASEC、不動産業や金融関連の規制当局、証券会社、銀行、ファンド管理会社の代表者などが含まれ、合計108名が出席しました。
さらに、ADBやJHFA、野村総合研究所タイランドから専門家が講演を行いました。
SERCの事務局長であるスー・ソチェア氏は、「住宅ローン担保証券のような革新的な金融商品を導入することで、投資家の力を高め、住宅ローンの利用を促進し、経済成長と社会発展に貢献したい」と述べました。
また、日本の財務省の山川課長補佐は、日本が「日ASEAN金融技術支援基金」を通じて、ASEAN+3債券市場育成イニシアティブ(ABMI)のもとで20年以上にわたりカンボジアの債券市場の発展を支援してきたことを強調しました。
ADBの顧問である山寺氏は、「特に都市化が進むアジアでは、中低所得層にとって住宅金融の重要性が高まっている」と指摘しました。
また、「ADBはABMIの事務局として、カンボジアの規制当局を支援し、住宅ローンや住宅ローン担保証券などの金融商品の多様化を促進していく」と述べました。
ワークショップでは、日本の住宅金融や住宅ローン担保証券に関する事例が紹介され、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナムなどASEAN諸国の事例も取り上げられました。
これにより、金融イノベーションの成功例や、各国の市場にどのように適用できるかが議論されました。
このワークショップを通じて、カンボジアの証券市場と住宅金融の発展に向けた新たな可能性が示され、今後の成長につながる重要な一歩となったとのことです。
住宅ローン担保証券と聞くとリーマンショックを思い出すので、あまりいいイメージがない人が多いと思いますが、住宅ローンを整備して普及させていく上では必要なのだと思います。
カンボジアの住宅ローン金利は現在どんなに安くても8%くらいで基本的には10%程になります。
住宅ローンの制度が整い、金利が下がれば、多くの人が住宅ローンを利用し、カンボジア不動産、建設市場の成長の繋がり、カンボジアの経済が大きく成長するきっかけになります。
現在のカンボジアは住宅よりも車の購入が優先されているような気がしますが、不動産の所有がステータスになるタイミングが迫ってきていると思う、むしろ、近い将来そのような方向に進めていくと思うので今後に注目です!!
それではまた!!
参考記事:https://www.khmertimeskh.com/501631889/capacity-building-workshop-on-housing-finance-and-mortgage-backed-securities-held-in-phnom-penh/
【カンボジア金融】金融イノベーションが住宅市場を変える
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