カンボジア閣僚評議会は、国内で続く電力不足の解消を目的とした、2024年から2029年までの電力部門における23件の新規投資プロジェクトを承認しました。
23件のエネルギー開発プロジェクトはこれらで構成されています。
・太陽光発電プロジェクト12件
・風力発電プロジェクト6件
・太陽光バイオマス複合プロジェクト1件
・ガス火力(LNG)発電所1件
・水力発電プロジェクト1件
・エネルギー貯蔵施設2件
これらのプロジェクトのうち21件は発電所として機能し、総容量は3,950MW、2件の大規模貯蔵プロジェクトの容量は2,000MWとなる予定です。
これらのプロジェクトへの総投資額は57億9,000万米ドルと見積もられていて、カンボジアの増大する電力需要を満たす上で重要な役割を果たし、全国の消費者に信頼性が高く手頃な電力供給を確保し、国の送電網の安定性に貢献していくことになります。
また、これらのプロジェクトは、輸入への依存を減らし、太陽光、風力、水力、バイオマスなどの国内のクリーンエネルギー源を増やすことで、カンボジアのエネルギー安全保障を強化します。
2030年までに70%のクリーンエネルギーを達成するというカンボジアの目標にも合致することになります。
電力不足に伴う不安定性とコスト面は、国内の消費者だけでなく、カンボジアへの進出を考えている企業にとってもネガティブな要素になっていることから、解決しなければならない重要な課題です。
今回のプロジェクト承認もそうですが、政府は電力の安定性と電力コストダウンに力を入れているので、今後に期待していきたいと思います。
それではまた!!
参考記事:https://www.khmertimeskh.com/501567265/cambodia-approves-5-79b-investment-in-23-energy-projects-to-enhance-power-security-and-clean-energy-by-2030/