カンボジアの大手不動産鑑定会社であるCBREは、2023年下半期のプノンペン不動産市場評価レポートを発表し、カンボジアの不動産市場の回復を長期化させる要因として、世界的なマクロ経済状況、特に中国経済の減速と国内市場の供給過剰が組み合わさっていることを強調しました。
一部の業界関係者は、現在の市場状況を把握し新たな方法で解決していく必要があると認識しています。
CBREカンボジアのマーク・タウンゼント氏は、代替市場を開拓するために不動産を学生やバックパッカーの宿泊施設に変えるなど、再利用オプションを検討することによる代替解決策を提案しています。
タウンゼント氏は、カンボジアがパンデミックを効果的に管理し、同国の経済が他国と比べて有利な立場にあることを認めた一方で、GDP成長率の回復だけでは現在の不動産市場における過剰供給問題を解決できないと強調しました。
また、同氏はこの問題に対処するために業界関係者に対し、価格調整を検討するか、条件の改善を提案するか、市場の需要を満たすためにスペースの再利用の可能性を検討するようアドバイスしています。
CBREの調査では、承認された建設プロジェクトが大幅に減少しており、市場のピークだった2019年には1,400件を超えるプロジェクトが承認されたのに対し、2022年には600件未満となっていることが明らかになりました。
この減少は、特に高級不動産セグメントにおける過剰供給に起因すると考えられるとのことです。
この7月にプノンペンや地方に滞在し街中を見たり現地の人に話を聞いたりして、特にプノンペンのコンドミニアムやボレイ、オフィスの過剰供給問題を実際に感じてきました。
一方で、プノンペンの供給過剰は事実ですが、安定的に稼働している物件が存在するのも事実です。
その差には色々と要因(立地、賃料や販売価格、デザイン性、サービスなど)があると思いますが、特に立地は大事だと感じました。
現在のカンボジアの不動産市場の課題を解決する策を見つけることができれば、大きなチャンスを掴むことができるかもしれません!!
再利用の可能性というのを常に模索して、新たなサービスを作り出していきたいところですね。
それではまた!!