カンボジア国立銀行(NBC)は、CCU Commercial Bank、HH Bank、Heng Feng Bankの3つの商業銀行の営業免許を取り消し、清算手続きに入ると発表しました。中央銀行は、対象3行の資産規模は国内銀行システム全体の約0.5%にとどまることから、金融システム全体への影響は限定的との見方を示しています。一方で、今年に入り複数の銀行で免許取り消しが続いており、金融機関に対する監督強化が進んでいることが改めて示されました。
■ 発表の概要
NBCは、3銀行の営業免許を正式に取り消し、それぞれ清算手続きを開始すると発表しました。清算人には、CCU Commercial BankはREACHS & Partners、HH BankとHeng Feng BankはBaker Tilly Cambodiaが選任されています。今後は各清算人が資産管理や債権・債務の整理を進め、預金者や債権者への弁済手続きを行います。
NBCによると、3行の総資産と融資残高はいずれも国内銀行セクター全体の約0.5%にとどまり、金融システム全体の安定性に与える影響は小さいとしています。また、今回の措置は銀行の財務状況や収益性などを総合的に評価した結果であり、金融システムの健全性を維持するための監督措置であると説明しています。
■ 背景
カンボジアでは2026年に入り、Prince BankやPanda Commercial Bank、Huione Pay(H-Pay)などに対しても営業免許の取り消しや清算措置が実施されており、金融当局は銀行・決済事業者への監督を一段と強化しています。オンライン詐欺やマネーロンダリング対策を含め、金融システムの信頼性向上を目的とした規制強化が続いています。
一方で、NBCは今回の3行について、免許取り消しは米国の制裁対象となったこと自体が直接の理由ではなく、財務状況の悪化や収益性の低迷などを踏まえた監督上の判断であると説明しています。また、現時点で追加の銀行免許取り消しを予定していないことも明らかにしました。
■ 今後の見通し
NBCは、清算手続きを適切に監督しながら預金者保護を最優先に進める方針です。預金や債権の返済はカンボジアの銀行法に基づき、法定の優先順位に従って実施されます。
今回の措置は短期的には銀行業界への注目を集めるものの、中央銀行は金融システム全体の健全性には問題がないとの認識を示しています。また、オンライン詐欺やマネーロンダリング対策を目的とした金融監督の強化は今後も継続される見通しであり、銀行にはより厳格なコンプライアンスやリスク管理体制の構築が求められることになりそうです。金融機関の再編と健全化が進むことで、中長期的にはカンボジア金融市場の信頼性向上につながることが期待されています。
それではまた!!
※本記事は海外報道を参考に内容を整理し、独自に再構成しています。
参考記事:https://www.khmertimeskh.com/501985366/nbc-revokes-three-banks-licenses/

