政府はカンボジアに原子力発電所を設置することについて中国やロシアと協議中だとクメールタイムズが報じました。
ある高官は、3カ国が覚書(MoU)に署名したと述べていて、セイ・サマル環境相は政府がロシア原子力公社および中国核工業集団と協定を結んだと述べています。
MoUは、産業、農業、食品安全、エネルギー、建設、環境、医学などの優先分野における原子力エネルギーと核技術の使用に関する協力を促進することを目的としています。
ちなみに、カンボジアはすでにプノンペンのカルメット病院で癌患者を治療するために核技術を使用しています。
フンセン首相は2014年に国際原子力機関と会談し時、カンボジアには原子力発電の開発はないだろうと述べました。
しかし、カンボジアはそれ以降、国際原子力機関(IAEA)に、原子力安全と放射線、環境保護、放射性廃棄物の管理に関する法律の作成を支援するよう要請していることがわかっています。
これに関しては、カンボジアの電力需要が急激に増えていることが原因かと思います。
2020年カンボジアの電力供給の60%が石炭とガスで構成され、残りは水力、太陽光、バイオマス、その他の再生可能エネルギーの組み合わせによるものでした。
エネルギー大臣のSuySem氏は今月、カンボジアの景気回復が電力需要をCovid以前のレベルに押し上げると予想していると述べました。
昨年以前の需要は年率15〜23%で成長していたと同氏は述べ、需要は2020年以前の成長レベルを超える可能性さえあると付け加えています。
今まで自国発電で賄えない電力は隣国から購入していましたが、電力需要の増加により売電に頼るのではなく原子力発電が必要だとカンボジア政府が考えているということでしょう。
原子力発電と聞くと、日本では「危険なもの」というイメージが強いですがクメールタイムズは原子力発電を以下のように述べています。
原子力発電は、他のエネルギー源と比較して、生成されたエネルギーの単位あたりの死亡者数が最も少ないレベルの1つです。石炭、石油、天然ガス、水力発電はそれぞれ、大気汚染や事故のために、エネルギーの単位あたりの死亡者数が増えています。1970年代の商業化以来、原子力発電は、化石燃料の燃焼に起因するであろう約184万人の大気汚染関連の死亡と、約640億トンの二酸化炭素相当量の排出を防いだと推定されています。
引用元:KHMER TIMES
翻訳:Google翻訳
人々の生活水準も上がってきていて、最先端のIT技術を積極的に取り入れているカンボジアにおいては電力供給は課題が課題であることは間違いないです。
今後この課題をどのように解決するのか楽しみです!!
それではまた!!