カンボジア入国管理総局(GDI)は、タイとの国境にあるすべての国際ゲートと検問所を通じた物品の輸出入を全面的に停止しました。
この措置は、タイ当局が一部の検問所の再開を求める書簡を送ってきた直後、フン・マネット首相の指示を受けて迅速に実施されたものです。
これにより、あらゆる物品の移動や人の出入りも禁止されました。
この対応は、タイ政府が6月7日から一方的にすべての国境ゲートを閉鎖し、それを今も継続していることへの反発です。
フン・マネット首相は、タイ側が6月7日以前の通常の状態に戻すことを明確に約束すれば、カンボジア側もすぐに国境を再開すると述べ、国境開放の責任はタイ側にあると強調しました。
首相は、カンボジアはこれまで緊張を高めないよう配慮してきたこと、封鎖を始めたのはカンボジアではないこと、タイ軍と政府間の不一致が問題解決を妨げていること、そして一方的な措置をやめれば解決は容易であることの4点を強調しました。
経済学者のダック・ダリン氏も、タイ側が主導して国境を再開すれば、両国にとって経済的利益となり、地域協力にもつながると述べています。
要するに、カンボジアは対話と協調を求めており、国境再開の主導権はタイにあるとする立場を示しています。
タイとの国境付近の街の仕事は多くががタイと関係するので、国境付近に住んでいる人々にとっては死活問題のような気がします…心配ですね。
カンボジアの知人に曰く、タイへの輸出用のカボチャが売れなくなり、カンボジアの有力者たちが農家からカボチャを大量購入して市場に格安で出しているようです。
スーパーなどで格安で大量に販売されている農産物を見たら、今のタイとの緊張状態が大きな原因ということになりそうです。
それではまた!!
参考記事:https://www.khmertimeskh.com/501709058/cambodia-suspends-all-cross-border-trade-with-thailand/#google_vignette
【カンボジア経済】タイとの国境貿易を全面停止へ…再開の鍵はタイにあり?

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