カンボジアの建設業界は、コロナ禍の落ち込みから少しずつ立ち直ってきています。
2025年上半期には2,000件を超える建設プロジェクトが承認され、前年同期と比べて22%増加しました。
特に住宅開発が全体の7割以上を占め、その多くが8万ドル以下の手頃な価格帯の住宅です。
一方で高級住宅の需要は依然として弱く、購入者は自宅として利用する一般層が中心になっています。
建築面積でも前年より大幅に増加しており、住宅需要の底堅さが感じられます。
また、工場や倉庫の建設も増えており、経済特区を中心に産業関連の投資が活発化しています。
カンボジア開発評議会によれば、2025年の最初の8か月間で491件もの投資プロジェクトが登録され、投資額は前年より50%増えて約72億ドルに達しました。
こうした流れから、年後半以降も工場や倉庫建設は伸びていくと予想されます。
一方で、回復のスピードはまだ緩やかです。
建設資材の輸入も増えていますが、これは需要の高まりを裏づける一方で、資材価格や供給リスクの影響を受けやすいとも言えます。
今後の課題は、住宅や産業用建設が安定成長できるかどうかだと思います。
個人的には、庶民向けの住宅需要が伸びているのは社会的にもプラスだと感じます。
カンボジアでは都市化が進み、プノンペンを中心に住宅不足が課題になってきました。
高級物件に偏るのではなく、手頃な住宅が増えることは生活の安定につながり、中間層の成長にも寄与するでしょう。
経済財務省も2025年の成長率を5%台と予測しており、建設部門は大きな牽引役にはならないものの、堅実な支えになっていくと考えられます。
全体として、派手さはないけれど確実に回復基調にある、それが今のカンボジア建設業界だと思います。
都市化が進んでいるのは間違いないので、ここ数年の建築業界のトレンドは内需に向けて手頃な住宅の供給になりそうですね!!
それではまた!!
参考記事:https://www.phnompenhpost.com/business/construction-on-a-comeback-say-ministry-over-2-000-projects-approved-in-h1
【カンボジア経済】建設業界が少しずつ回復中!!手頃な住宅が人気を集める

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