カンボジアの貿易総額が2026年1~5月に300億ドルを突破し、引き続き堅調な成長を示しています。世界経済の不透明感が続く中でも、輸出が大きく伸びたことが全体を押し上げました。衣料品や電子機器、自転車などの製造業輸出に加え、農産物輸出も好調を維持しており、カンボジア経済を支える重要な原動力となっています。
■ 発表の概要
カンボジア関税消費税総局(GDCE)によると、2026年1~5月の貿易総額は302億6,000万ドルとなり、前年同期比で約18%増加しました。
このうち輸出額は約146億ドルで前年同期比約16%増、輸入額は約156億ドルで約20%増となりました。輸出入ともに拡大したものの、特に輸出の堅調さが目立っています。
主要輸出品目には衣料品、履物、旅行用品(GFT)、電子部品、自転車、機械関連製品などが含まれます。近年は従来の縫製産業に加え、電子機器や自動車関連産業への投資拡大も輸出成長を支えています。
■ 背景
カンボジア経済は近年、輸出主導型の成長を続けています。最大の輸出先は米国で、欧州連合(EU)、中国、ASEAN諸国なども重要市場となっています。
特に近年は、電子機器や太陽光関連製品など高付加価値製品の輸出が増加しており、経済構造の多様化が進んでいます。また、中国や日本、韓国からの外国直接投資(FDI)が製造業の拡大を後押ししています。
一方で輸入額も増加しており、原材料や機械設備、建設資材などの需要が高まっています。これは国内投資や製造業拡大が続いていることを示す指標とも受け止められています。
■ 今後の見通し
政府は2029年の後発開発途上国(LDC)卒業を控え、輸出競争力の強化を重要課題に掲げています。物流インフラ整備や港湾拡張、新空港建設、デジタル化推進などを通じて貿易環境の改善を進めています。
また、近年は中国、韓国、UAEなどとの自由貿易協定(FTA)の効果も徐々に表れ始めています。市場関係者の間では、世界経済の減速リスクや米国の通商政策動向に注意が必要としながらも、製造業投資の拡大が続けば2026年の貿易総額は過去最高を更新する可能性があるとの見方が広がっています。
それではまた!!
※本記事は海外報道を参考に内容を整理し、独自に再構成しています。
参考記事:https://www.khmertimeskh.com/501917887/cambodias-trade-volume-tops-30-billion-in-jan-may-period/

