カンボジア国立銀行の最近の報告書によると、カンボジア証券取引所(CSX)では今年株は株式よりも債券を上場する企業が増える見込みで、これは債券が資金調達の有効な手段であることの証明になるかもしれないとしています。
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債券上場が増える理由はこの2点であるとのことです。
- 現在ピークに達している銀行融資金利の上昇を考慮すると、債券発行が銀行借入に代わる資金調達手段として注目されているから。
- 新規上場企業に対する政府の景気刺激策で提供される税制優遇措置の恩恵を受けることができるから。
また株式上場よりも債券上場の方が多くなる理由はこの2点です。
- 株式市場への上場を希望する企業の適格基準が債券市場よりも厳しいから。
- 株式に比べて長期的なリターンは低いとされているが、債券は利回りが決まっていて伝統的に株式よりも安定していると考えられているから。
現在、CSXには23社が上場しており、そのうち11社が株式を、12社が債券を発行しています。
2024年は株式よりも債券の上場が先行する予定で、最大5社がCSXに社債を上場する可能性があり、その場合、社債上場17社、株式上場は11社になります。
一方で、株式上場についてもBaker Tilly (Cambodia)やCana Securitiesなどの企業は、中小企業(SME)の株式IPOパイプラインを拡大しようとしています。
Baker Tilly (Cambodia)のメン氏は、IPOデビューの可能性のある企業を約10社特定したと語り、彼らを訓練して、できれば今後数年以内にIPOを成功させるパイプラインを整備したいと考えているとのことです。
まだまだ活発と言うには程遠いいカンボジア証券市場ですが、長い目で見れば発展の可能性は十分にあると思います。
優良中小企業のグロース市場への上場が活発になったタイミングから、カンボジアの株式市場は注目を集めていきそうですね!!
それではまた!!