カンボジアとベトナムは、二国間貿易の拡大を目的とした協議を行いました。
背景には、タイとの国境問題による緊張があり、カンボジアが戦略的にベトナムとの経済協力を強めようとしている点が注目されます。
会談では、CPPのフン・セン党首とベトナム共産党のトー・ラム書記長が、貿易額を近い将来200億ドルに拡大するという大きな目標を確認しました。
今年1〜7月だけで両国間の貿易は70億ドルに達し、カンボジアの輸出(38億ドル)が輸入(32億ドル)を上回っています。
これは、同国の輸出力が着実に伸びていることを示しています。
フン・セン氏は、ベトナムがカンボジアにとって第3位の輸出市場であることを強調し、友好的な隣国関係が経済成長の基盤になっていると述べました。
また、カンボジア王立アカデミーの専門家は、国境沿いの州が米やキャッサバ、カシューナッツなどの農産物輸出に依存している一方で、ベトナムからは野菜や魚、肉類が輸入されており、相互に必要なものを補い合う関係が築かれていると説明しました。
現在、タイとの関係悪化でタイ製品のボイコットも起きており、ベトナムとの貿易強化は国内の安定供給確保にとって好機といえます。
カンボジアが特定の隣国に依存しすぎるのはリスクですが、今の状況ではベトナムとの関係強化は現実的かつ合理的な選択だと思います。
とはいえ、タイとの関係が拗れたままではカンボジア経済にとってネガティブだと思うので、徐々にタイとの関係が回復していくことを祈りたいです。
それではまた!!
参考記事:https://www.khmertimeskh.com/501739965/cambodia-shifts-gears-turns-to-vietnam-to-spur-border-trade/
【カンボジア経済】タイとの緊張の中で進むカンボジアの戦略的転換

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