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【カンボジア経済】中国と米国の双方で拡大するカンボジア貿易、今後は貿易バランスが課題

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カンボジアは地政学的な緊張が続く中でも、2025年の最初の10か月で中国・米国との貿易を大きく拡大させました。
中国との貿易額は約159億ドルで前年同期比33.3%増、中国からの輸入が33.5%増の146億ドルに達した一方、輸出は6.6%減の13億ドルでした。
これにより中国はカンボジア最大の貿易相手国となり、同国経済の中国製品・原材料への依存度の高さが明確になりました。


一方、米国との貿易総額は107億ドルで27%増加しました。
特に輸出は26.4%増の104億ドルに達し、繊維や履物、農産物などの主要産業の成長を支えています。
輸入も49.7%増と活発で、地域の不安定な情勢下でも商業活動の強さを示しました。


カンボジア・中国商業協会のロー・ヴィチェット副会長は、輸出入ともに拡大しているが、中国からの輸入が依然として過剰であると指摘。
国内での原材料生産や加工工場の育成を政府に促し、貿易の不均衡を是正すべきだと述べました。


カンボジア投資管理ホールディングス(CIM)のガリアーノCEOは、中国からの原材料輸入が米国への完成品輸出を後押ししており、両国との貿易拡大はカンボジア経済にとって好影響だと分析。
中国は繊維原材料の8割以上を供給しており、衣料品や旅行用品などの輸出産業を支えています。


また、米国との新しい貿易協定により関税が引き下げられ、カンボジアの輸出環境はさらに改善。
米国市場では繊維以外にも農産物、電子機器、ゴム製品など輸出の多様化が進んでいます。
米国側では全工業製品や食品の関税撤廃を通じて市場参入が拡大し、農産物や医薬品、自動車部品などの分野で成長が見込まれています。


カンボジアは今後も中国からの投資と原材料、米国への輸出需要の双方を活かしつつ、国内産業の育成によって貿易のバランスを取ることが課題となっています。


米国相互関税は当初の49%から19%まで引き下がりましたので、今後の米国貿易への大ダメージは防ぐことができました。
19%の相互関税適応前の駆け込み輸出があったので、現時点までの輸出は大幅に増えていますが、今後の米国への輸出については注視していく必要がありますね。


それではまた!!


参考記事:https://www.khmertimeskh.com/501787050/cambodias-trade-with-us-china-surges-in-10-months/

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