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【カンボジア経済】米国大統領選挙はカンボジアに大きな影響を与える可能性がある

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2024年11月5日に行われる米国大統領選挙は、カンボジアを含む東南アジア諸国に大きな影響を与える可能性があるという内容の記事がクメールタイムズ紙にあがっていたので簡単にまとめていきたいと思います。


米国はカンボジアの主要な輸出相手国であり、外国直接投資(FDI)の重要な供給源であるため、米国の新たな経済政策がこれらの分野に及ぼす影響が懸念されています。
カンボジアの経済は、米ドルを基軸通貨とし、繊維や電子機器、農業などの産業が米国への輸出で大きな収入を得ていため、次期米国大統領が誰になるかによって、貿易政策やFDIの流れが変わり、同国の経済に大きな影響を及ぼす可能性があります。


カマラ・ハリス氏が大統領に選出されれば、貿易自由化を推進する政策が維持され、米国企業による国際的な貿易・投資が促進される可能性が高いと予測されています。
一方、ドナルド・トランプ氏が再選されれば、貿易保護主義が強まり、米国経済の孤立化が進むことが懸念されています。
トランプ氏が再選した場合、特に東南アジアからの輸出品に対する関税が引き上げられ、カンボジアの競争力が低下する恐れがあり、さらに、米中貿易戦争が続く中で、中国への制裁が東南アジアにも波及し、米国市場へのアクセスが制限される可能性が指摘されています。


世界銀行の報告書によれば、米中間の貿易摩擦は東南アジア諸国が「連結役」としての役割を果たす機会を提供してきたが、今後はより厳しい原産地規則が導入されることで、その役割が制限される可能性があるとのことです。
中国製部品を含む製品に対しては、より高い関税や規制が課され、東南アジアのサプライチェーンが影響を受けることが予想されています。


また、米国からのFDIも東南アジアの成長に大きく寄与しており、特に製造、テクノロジー、インフラ分野での投資が重要視されています。
カンボジアも米国からの直接投資を受けており、次期米国政権がどのような貿易政策を取るかによって、FDIの流れが変わる可能性があり、もし米国が経済ナショナリズムに傾き、企業に対して国内回帰を促す政策を採用した場合、カンボジアなどの国々に対する投資が減速し、成長見通しが悪化する懸念があります。


一方、多国間貿易協定への関与を強化する政権が誕生すれば、東南アジアの経済はさらに成長し、RCEP(東アジア地域包括的経済連携)の枠組みを通じて米国との貿易関係が強化される可能性が高いです。
これにより、カンボジアは世界のサプライチェーンにおいてより重要な役割を果たし、中国への依存を減らすことが期待されています。


カンボジア経済にとっては米国大統領選は注目せざるを得ないイベントですが、どうなろうと、カンボジアは貿易の多様化に向かっていかなければならないので、結果を踏まえてカンボジア政府が適切な方向に舵を切ってくれることを信じたいと思います。


カンボジアに住んでいる身としては、カンボジアにとって良い結果になって欲しいですが…
それではまた!!


参考記事:https://www.khmertimeskh.com/501575225/us-election-results-likely-to-impact-cambodias-economy/

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