フン・マネット首相は、最近カンボジアで注目されているタイとの停戦協定と今後予定されている和平協定に関して、国民の間で広がる誤解や懸念を払拭するため、強い声明を発表しました。
ソーシャルメディア上では、一部の人々が「これらの合意によってカンボジアの主権や領土が脅かされるのではないか」と不安を示していましたが、首相はそのような主張を明確に否定しました。
首相によると、2025年7月28日に署名された停戦協定は、あくまで「新たな戦闘行為を防止するための枠組み」であり、紛争の再発を避けるための行動規範を定めた技術的・実務的な合意です。
一方で、今後締結が予定されている和平協定は、より長期的かつ包括的なもので、対立の根本的な解消と両国の外交関係回復を目指す政治的な取り決めとなる予定です。
つまり、停戦合意が「戦いを止めるための一時的な約束」であるのに対し、和平協定は「恒久的な平和の実現に向けた正式な合意」であるという違いがあります。
また、フン・マネット首相は、これらのどちらの合意にも「土地や国境に関する条項は一切含まれていない」と強調しました。
カンボジアが主権や領土を譲渡するような内容はなく、いかなる当事者も領土的権利を放棄していないと明言しました。
国境の画定や境界標識の設置といった問題は、従来通りカンボジア・タイ共同境界委員会(JBC)の協議によって、既存の条約と二国間合意に基づき平和的に処理されるとのことです。
最後に首相は、カンボジアは過去も現在も、そして将来においても、国家の合法的な主権や領土保全を損なういかなる取引にも同意することはないと強調しました。
そして、政府として引き続き国の独立と統一を守り抜く決意を国民に示し、声明を締めくくりました。
僕自身カンボジアで生活をしていて、この問題が解決するのには時間がかかると感じています。
根深い問題ではありますが、この和平協定によりなるべく早く外交関係が回復されることを祈ります。
それではまた!!
参考記事:https://www.khmertimeskh.com/501775546/premier-reaffirms-cambodias-territorial-integrity-amid-ceasefire-and-peace-deal-concerns/
【カンボジア時事】タイと停戦協定に続き和平協定締結へ

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