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【カンボジア経済】リエルの再導入43周年!!リエルの流通量を増やすことの重要性

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カンボジア国立銀行(NBC)は、国の通貨であるリエルの再導入43周年記念の一環として、リエル、金融リテラシー、バコンシステムに関するセミナーを開催しました。

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この43周年に関連してクメールタイムズがNBC総裁の Chea Chanto 氏にインタビューした記事がありましたので注目ポイントをまとめてみます。

注目ポイント

・過去10年間でリエルの流通量は年平均14%増加
・現在流通しているリエルは14兆を超えており、10年前の約3.8兆から増加している
・銀行システムの米ドル預金は約376億米ドルで総預金額の88.8%を占めている
・2022年12月末までに全国に4,390のATMがあり、ATMを介した総取引額は467万件(前年比4%減)、総取引額は12億8000万米ドル、そのうちリエル取引のシェアは22.4%(前年は16.4%)
・農業は収入の86%がリエル




現時点でのカンボジアは高度なドル化経済なので、NBCは政策金利を使用して市場金利に影響を与えるなどの金融政策を完全に実行できていない状況です。
つまり、リエルの流通量を増やすことはカンボジアにとって重要なことになります。


また、カンボジアは管理変動相場制を採用しており、市場の状況に応じて為替レートを変動させることができますが、ボラティリティが大きすぎて物価の安定に影響を与えない場合には外国為替 (FX) 介入やその他の金融政策手段を含むさまざまなツールを使用して、為替レートの安定を維持に努めています。
為替レートの安定は、リエルを使用しやすくし、物価を安定させ、国の経済発展に有利な条件を作り出すことに貢献する重要な要素です。


NBCはリエルの流通量を増やすために中央銀行デジタル通貨であるBakong(バコン)を開発し、現在ではこのバコンシステムを利用したQRコード(KHQR)による決済が増加しています。
KHQR決済の増加がリエルの流通量増加にも貢献しているのです!!


また、バコンはタイとマレーシアの決済システムとも接続されており、リエル口座を持っている人はQRコードを介して直接国境を越えた支払いを行うことができます。
さらにNBC は、ラオス、ベトナム、ミャンマーなど、他の国との決済システムの接続を拡大していく予定です。


NBCはカンボジアの経済発展のためにリエルの流通量を増加させる努力をしています。
世界で一番早く中央銀行デジタル通貨の運用を開始したり、リエルとドルの安定した為替レートを維持し続けたりと成果を上げています。
カンボジア経済の要となるNBCに今後も注目ですね!!


それではまた!!

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