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【カンボジア経済】米国関税ショック前の輸出状況は?

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カンボジアは今年1月から2月にかけて、輸出額が前年同期比で9.8%増加し、68億7500万ドルに達しました。
主な輸出先はアメリカ(24億2600万ドル)、ベトナム(12億6700万ドル)、中国(3億4800万ドル)で、特にアメリカ向けが全体の35%を占め、最大の市場となっています。
米国関税ショックで今後の数字がどのように変わっていくのか注目です。


輸出品目は衣料品、機械、電気機器、履物、皮革、家具、ゴム、穀物、果物、野菜、真珠、玩具、繊維など多岐にわたります。
商務省のペン・ソビッチート報道官によると、輸出増加の背景にはカンボジア製品への国際的な需要の高まりがあり、特にアメリカやEU、RCEP加盟国での需要が顕著とのことです。


また、カンボジア商工会議所のリム・ヘン副会頭は、地域の政情不安により工場がカンボジアに移転したことが、投資と輸出の増加につながったと指摘。
政治的安定、新しい投資法、自由貿易協定(中国・韓国とのFTA、RCEPなど)も投資促進の要因となっています。


今回の米国関税上乗せは90日間の停止状態ではあるものの、関税10%の上乗せは発効していることと、実際に49%の関税上乗せが実行された時に、カンボジアは米国輸出に関して他国との競争力を失う可能性があるので、注意深く情報を追っていこうと思います。

一方で、輸入額も前年同期から21.5%増え、75億7300万ドルに達しました。
主な輸入品は医薬品、サプリメント、消耗品、食品、飲料などです。これにより、カンボジアの国際貿易総額は144億4900万ドルとなり、前年から15.6%増加しました。


アジア開発銀行(ADB)の最新経済見通しによると、カンボジア経済は製造業の外需拡大と観光業の回復により、2025年は6.1%、2026年は6.2%の成長が見込まれています。
加えて、建設・不動産分野も徐々に回復し、農業分野も成長を維持する見通しです。
しかし、この見通しは米国関税ショック前のものなので、次回の見通しで大幅に数字が変化する可能性がありますので、こちらも引き続き注視していきます。


カンボジアの今後の経済にはリスクとしては、米国関税ショック、世界的な貿易障壁の拡大や主要国の経済減速、金融の不安定化(不良債権の増加)、異常気象などが懸念されています。
大きな課題が一つ増えた感じですが、輸出を米国に依存している状態は遅かれ早かれ解決しなければならなかった課題だと思います。
産業の多様化と輸出先の多様化が今まで以上に急務になったような気がします。


ポジティブな方向に向かってくれることを祈り、今後も最新情報を発信していきます!!
それではまた!!


参考記事:https://www.khmertimeskh.com/501668384/cambodias-export-surge-in-q1-amid-global-trade-barriers/

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