2023年12月の時点で、カンボジアの産業環境は異例の急成長を遂げており、合計40,840の工場が存在します。
政府の政策で州全体で工場や企業の設立を促進するための協調的な取り組みを促すことにより、近隣のコミュニティに雇用の機会と生計手段を創出することに成功しています。
1997年時点でカンボジアにはわずか64の工場、約8万人の労働者の雇用しかありませんでしたが、2023年12月時点で、産業環境は飛躍的に拡大し40,840の工場と170万人の労働者が雇用されています。
1997年から26年という短期間でカンボジアは農業中心から工業中心へと急激に変化していきました。
内戦が続いていたカンボジアですが1991年に内戦が終結し、1993年に国連が介入し国の再建がスタートしました。
1997年カンボジア人民党が第1党になりフン・セン元首相が単独で首相になり、息子であるフン・マネット氏に首相の座を受け継ぐまでのこの四半世紀で、カンボジアはとんでもない復活を見せていると思います。
内戦期間中の特にポルポト政権時代に原始共産制という文明後退を経験したことにより、イギリスを中心として世界中で起きていた産業革命には途中から取り残される形になりました。
それどころか、原始時代へと逆戻りしていた期間です。
- 第一次産業革命:綿織物と蒸気機関が手作業を肩代わりする(18世紀)
- 第二次産業革命:電気と石油が大量生産を大きく加速させる(19世紀半ば
~20世紀初頭) - 第三次産業革命:コンピューターが単純作業を自動化する(1970年代初頭)
- 第四次産業革命:AI・IoTが高度な知的活動を担う(2010年代~)
※参考:データのじかん
復興に協力してくれた国々や機関のおかげで、カンボジアはこの四半世紀で一気にこの産業革命の歴史を経験し、現在の高度な経済成長状態まできたのではないでしょうか。
今後のカンボジアの課題は下の記事で書いた通りで「各産業内の多様化」になると思います。
簡単にいうと質を上げていきましょうということです。
今後3〜5年のカンボジアの経済成長は間違いないと思います。
それ以降のカンボジアのさらなる経済成長にはハードルがあると思うので、そのハードルをどのように超えていくのか、現地に潜り込んで肌で感じたいと思います。
それではまた!!