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【カンボジア経済】NBCの新規制がもたらす影響とは?カンボジア銀行の現状と課題

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2024年までのカンボジアの銀行業界についての白書によると、カンボジア国立銀行(NBC)が進める新しい規制が、国内の商業銀行にとって大きな負担となっています。
この報告書は、YCPとConfluencesが共同でまとめたもので、タイトルは「カンボジアの銀行の収益性低下傾向:コストと不良債権の増加の影響」です。


この白書では、銀行業界を取り巻く規制の変化が、銀行の業務、リスク管理、そして全体の安定性に大きな影響を与えていると説明されています。
たとえば、コロナ禍の救済措置として導入された融資返済の猶予や預金準備率の調整は、現在では経済の正常化に合わせて見直され、リスク管理を強化する目的で使われています。


中でも注目されるのが、銀行が中央銀行に預ける「準備金」の割合が8%から12%に引き上げられたことです。
これにより銀行は安定性を保ちやすくなりますが、その反面、貸出に使える資金が減り、利益が出にくくなるというデメリットもあります。


さらに、カンボジア国立銀行は、不良債権(返済が滞っているローン)の分類ルールをより厳しくしました。
これにより、銀行が報告する不良債権の数が増え、経営へのプレッシャーが強まっています。
加えて、金融機関にはストレステスト(経済ショックに耐えられるかのテスト)も義務づけられ、リスクへの備えがより求められるようになっています。


また、マネーロンダリング(資金洗浄)やテロ資金対策も強化され、銀行は国際基準に合わせたコンプライアンス体制(法令順守の仕組み)を整える必要があります。
これも追加コストの原因となっています。


今後も中央銀行は、経済の安定と成長のバランスをとるために、規制を見直し続けると見られています。
白書では、こうした変化は銀行にとって課題でもあり、チャンスにもなると指摘。変化に素早く対応し、透明性を高め、しっかりと資本を確保できる銀行は、競争に有利になると述べています。


また報告書の最後では、カンボジア銀行業界の今後は競争が激しくなり、個人向けローンの拡大や、他の銀行との統合戦略が重要になると予測されています。
成長しながら収益を上げるには、リスクを上手に取りつつ、効率的に運営することがカギとなるとされています。


カンボジアの経済成長には銀行業界の整備は欠かせないものです。
まさに今、さらなる成長のための圧がかかっている状態かと思います。
この流れは、正しい流れだと思いますので、今後のカンボジア銀行業界の発展に期待していきます!!


それではまた!!


参考記事:https://www.khmertimeskh.com/501674479/nbc-regulations-offer-frequent-stress-test-for-commercial-banks/

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