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【カンボジア経済】カンボジアのBRICS加盟の可能性は?

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クメールタイムズ紙にカンボジアのBRICS加盟の可能性について言及している記事があったので、簡単にまとめていこうと思います。

BRICSとは、広い国土と多くの人口、豊かな天然資源をもとに今後大きく成長することが見込まれるブラジル(Brazil)、ロシア(Russia)、インド(India)、中国(China)、南アフリカ(South Africa)の頭文字を合わせた造語です。南アフリカ(South Africa)を除く「BRICs」をゴールドマン・サックス社が2001年に発行したレポートで用いて以来、一般にも広く使われるようになりました。このレポートの中で、2050年にはBRICsの4ヵ国がGDPで上位6ヵ国に入る可能性があるということが記載されていました。
2009年からBRICs4ヵ国が首脳会議を開催し、2011年に南アフリカ共和国が参加して以降、この5ヵ国がBRICSと総称されるようになりました。さらに、エジプト、エチオピア、イラン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦が会議参加国として正式加盟し、2024年からは10ヵ国体制となりました。
引用元:https://www.smbcnikko.co.jp/terms/eng/b/E0013.html



カンボジアのBRICSへの加盟の可能性は現時点で低いと見られています。
BRICSは、新興国同士の貿易と発展を促進する国際会議であり、特に脱ドル化を進めています。
カンボジアは経済的にASEANに深く関与しており、米ドルへの依存度も高く、短期的にはBRICS加盟の準備ができていないと専門家たちは指摘しています。
特にカンボジア経済の約90%が米ドルで取引されている現状では、急なBRICS加盟は西側諸国との貿易に悪影響を及ぼす可能性があります。


また、カンボジアは現在、中国やASEAN諸国との経済的結びつきを強化していますが、これらの関係をまだ十分に活用できていません。
ASEANや中国との既存の自由貿易協定(FTA)の潜在力を引き出すには、さらなる生産能力の向上や物流インフラの整備が必要です。
特に中国とのFTAは発展途上であり、これを最大限に活用するための成長が求められます。
つまり、BRICS加盟以前に既存の自由貿易協定圏での関係強化が優先事項ということです。


カンボジアにとってBRICSへの参加は、特に中期的には重要な選択肢となり得ます。
BRICSの拡大による経済的、政治的利益は無視できないものの、現段階では加盟による利益よりもリスクが大きいとされています。
まず、カンボジアの経済規模が小さく、BRICS加盟国との貿易や投資が現在のASEANや西側との関係を凌駕するまでには至っていない点が指摘されています。


その一方で、BRICS加盟がカンボジアにとって重要な地政学的利益をもたらす可能性もあります。BRICSは米ドルに依存しない取引の促進を目指しており、これがカンボジアにとって長期的には有利になる可能性もあるため、オブザーバーとして関与する選択肢も議論されています。
しかし、現在はまだ成長と準備の段階にあり、特に西側諸国の市場に依存するカンボジアにとって、BRICSへの正式加盟は時期尚早との見方が一般的です。


結論:現時点でカンボジアのBRICS加盟は時期尚早で可能性は低いが長期的に見れば可能性あり


ASEANの中だとマレーシアが加盟を希望しているようですね。
近年何かと注目を集めているBRICSのカンボジアの加盟の可能性について気になっていたので、ちょいうどいい記事があってよかったです!!


それではまた!!

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