間もなく建設が開始される官民協力プロジェクトであるフナン・テチョ運河(FTC)により、国営シアヌークビル自治港(PAS)の出荷活動が最大90パーセントまで押し上げられる可能性があるとカンボジア開発評議会(CDC)が報告しました。
CDCの報告書によると、現在、カンボジアの輸出品の67%はPAS経由であり、33%はプノンペン自治港(PPAP)経由(国際市場に届く前にベトナムの港を通過している)になります。
サン・チャントル副首相兼CDC初代議長によると、フナン・テチョ運河が運用開始されれば、すべての商品は運河を経由してシアヌークビルの深海港に輸送されるため、PASの出荷活動は現在の67%から 90%に増加すると述べ、PPAPでの出荷活動は33%から10%に減少するとのことです。
また、PPAPの10%はベトナムの港経由で行われるため、輸出企業に選択の余地が与えられると同氏は述べています。
フナン・テチョ運河プロジェクトは、カンダル州、タケオ州、カンポット州、ケップ州を通り、内陸水路をカンボジアの海に接続することを目的としています。
その長さは約180キロメートルです。
詳しくはこちらの記事を読んでみてください。
今まで河川で輸出する場合は、PPAPがメコン川からベトナムの港を経由して国際輸出をしていたため、コストがかかっていましたが、このプロジェクトによりコスト削減と輸送時間の短縮を実現できるとのことです。
上記の記事でも述べたように、ベトナムとの関係について多くの意見が上がってはいるものの、カンボジアにとっては多きなメリットがあるので建設は問題なく進めていくようです。
一方で、上場企業であるPPAPの業績が気になるところですね。
大幅な出荷数減が見込まれるので、今後どのように収益を上げていくか気になるところです。
PPAPの株を購入している方は、今後の動向を要チェックですね。
それではまた!!