【カンボジア経済】習近平主席の訪問で再注目か！？カンボジア高速鉄道構想

ニュース速報

2025.04.29

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中国の習近平国家主席がカンボジアを公式訪問したことで、両国の鉄道協力、とりわけ40億ドル規模の高速鉄道プロジェクトに再び注目が集まりました。
訪問の翌日、中国の王文斌駐カンボジア大使は、カンボジアの鉄道インフラ整備に対する中国の関心を強調し、両国を結ぶ鉄道計画についても議論が進んでいると述べました。

王大使は、中国政府が鉄道協力を非常に重要視しており、このプロジェクトはカンボジアとの関係を深め、貿易や人々の交流を促進するための鍵になると語りました。
さらに、鉄道網の拡大が地域の輸送効率や経済発展にも貢献するだろうとしています。

カンボジア王立アカデミーのアナリスト、スン・サム氏も、中国とラオスの鉄道協力の成功例を挙げ、同様の発展がカンボジアにも可能だと指摘しました。
彼は実際にラオス・中国高速鉄道を体験し、ビエンチャンから中国雲南省までスムーズに移動できたことに感銘を受けたと語っています。

サム氏は、カンボジアがラオスやベトナムと国境を接していることを強調し、地域の連結性を高めるためにも、国内の鉄道網の整備が重要だと述べました。
ただし、そのためにはしっかりとした計画、多額の投資、効果的な交渉が必要であるとも強調しています。

なお、2023年にはフン・セン元首相が、プノンペンと国境を結ぶ高速鉄道計画の支援を中国に要請しており、今回の訪問がその構想の再始動につながる可能性も指摘されています。

すでに中国からラオス、タイ経由でマレーシア〜シンガポールに接続する鉄道計画があることからも、ラオスのビエンチャンまで伸びている鉄道がカンボジア経由でベトナムまで伸びる可能性は十分にあると思います。